基本のお作法 |Wordでグラフィック
トリミング方法
前回はタテヨコ比を変えずに拡大縮小する方法を書きました。では、写真のタテヨコ比と違う(例えば正方形)の枠の中に収めるにはどうすればいいのかというと、余分な部分を切り取ってしまいます。これをトリミングと言います。Wordのトリミングには3つの基本的な方法があます。
1.上下左右を切り取る方法
2.図形を使って切り取る方法
3.図形に貼り込む方法
図形を使えば正方形や長方形だけでなく様々な形に切り取ることができます。図形を使って切り取る、貼り込むと書きましたが手順と拡大縮小の方法が異なるだけで実質的には同じことになります。図形を使って切り取ることをデザイナーの世界ではマスクと言います。
1.基本のトリミング。上下左右を切り取る方法
挿入した写真をクリックして、リボンから|図ツール>書式>トリミング>トリミング(C)|と選択します。
上下左右に黒くて太い線、四隅にL字形の太い線が表示されます。マウスポインタを太い線のやや内側に近づけるとポインタの形がL字形かT字形に変わります。
太い線と同時に拡大縮小できる丸も表示されます。この丸の部分をドラッグすると写真が拡大縮小されるので注意してください。
この太い線のどこかをドラッグすることでトリミングできます。周囲のグレーの部分が切り取られた写真の部分になります。
四隅のL字形を斜めにドラッグしても拡大縮小の時とは違ってトリミングされた形が元のタテヨコ比を維持するわけではありません。写真のタテヨコ比を維持したままトリミングしたい場合はシフトキーを押しながらドラッグしてください。そうするとタテヨコ比を変えずにトリミングできます。必ずシフトキーを先に押してください。
マウスポインタが上下左右の矢印の状態でドラッグするとトリミングした枠が固定された状態で写真の移動ができます。構図のバランスを考えて移動します。
トリミングできました。
トリミング編集を終えた後、写真をクリックするとトリミングしている枠と写真は同時に選択され、周囲の丸をドラッグすると枠と写真が同時に拡大縮小できます。
トリミング編集の状態から普通の状態に戻るには写真以外の場所をクリックします。ページの余白がいいと思います。
トリミングが終了してもトリミングをやり直すことができます。トリミングをやり直したい時は写真をクリックして先ほどと同じようにトリミングを選択すれば編集できます。写真自体は切り取られたわけではなく見えないようにしてあるだけなので元の状態に戻せます。
次回は「2.図形を使って切り取る方法」です。
