|1| 写真の拡大縮小

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基本のお作法 |Wordでグラフィック

始めに

私はワードが得意なわけではありません。奥さんの展覧会の案内状を作ったり、何かのチラシを作ったりするのはイラストレーターというソフトが多いのです。初めて買ったパソコンはマックで、それ以来30年近くマックユーザーなのです。40代の頃はDTPに携わっていてフォトショップやクォークエクスプレス(今ではインデザインにその座を奪われました)などを使っていましたが、ワードのファイルを扱ったことはありません。
大学で教員をしていた頃、メディア系専攻ではない学生達向けのグラフィックデザインに関する科目を担当することになったのですが、彼らが持っているパソコンはほぼWindowsでグラフィックデザインを自在にこなせるようなソフトは持っていませんでしたし、大学のコンピュータ演習室も同様でした。Macが並ぶ演習室でイラストレーターやフォトショップを使わせることも考えましたが、学生達が卒業した後、彼らが使えるツールは何だろうと考えたときに、Windows版ワードで演習するのが良い選択ではないかと思ったのです。それからワードのことを色々と調べ、マックに仮想のWindows環境を作り、ワードをインストールして自分自身で使い始めるようになりました。
今は大学を退職しましたが、別の大学で非常勤講師として同じような科目を担当しています。学生達に配布するサンプルファイルや資料などをもとにWindows版ワードとMac版ワードの違いなども含めてこのブログを書いていこうと思います。

写真の拡大縮小

皆さんは上のような写真を見たことはないですか? 上の写真は左右に引き伸ばされて横長になっています。下の写真は左右を詰められて縦長になっています。

サンプルの写真は大げさにしてありますが、このような写真はよく見受けられます。下の写真はワードに貼り付けられた実際の写真です。

001_plane001460×973ピクセルの画像をダウンロードできます。

私はタテヨコ比が変化した写真がとても気になります。デザインの世界ではある効果を狙って意図的にタテヨコ比を変えることはあっても成り行きで変えることはありません。タテヨコ比を変えずにレイアウトすることが大原則なのです。
タテヨコ比が変わってしまうのは写真を拡大縮小する時におこります。では、どのように拡大縮小すればいいのでしょうか?

写真を挿入して拡大縮小する。

Wordのリボンから|挿入>画像|と選択し、写真を貼り付けます。

 

貼り付けた写真をクリックすると上下左右と四隅に合計8個の丸が表示されます。マウスポインタを近づけるとポインタの形が矢印に変わります。上下中央の丸では上下の矢印になり上下方向への拡大縮小ができます。左右中央の丸では左右の矢印になり左右方向への拡大縮小ができます。しかしこれではタテヨコ比が変わってしまいます。

右側中央の丸をドラッグしてみましょう。ドラッグを始めるとマウスポインタが十字形に変わり、右方向へ拡大されます。タテヨコ比が変化し横長の写真になりました。修整する方法はいくつかあるのですが、色々な設定を変えなければならなかったり、一度保存してしまったら修正出来なくなることもあります。一番確実な方法はこの写真を削除してもう一度挿入し直すことです。

 

タテヨコ比を変えずに拡大縮小するためには四隅の丸をドラッグします。マウスポインタを近づけると斜めの矢印になります。これは単に斜めに拡大縮小するというわけではありません。挿入されたものが写真であればタテヨコ比を維持して拡大縮小するのがWordの初期設定です。(図形の場合は四隅の丸をドラッグしただけではタテヨコ比が維持されません。)

 

四隅の丸をドラッグし始めるとポインタの形が十字形に変わりますが、写真の角とずれたりします。感覚的にはしっくりこないのですが、上の写真の場合、ポインタが右下より左側にある時には高さを基準にタテヨコ比が決定され、ポインタが右下より上側にある時には幅を基準にタテヨコ比が決定されるためです。縦方向、横方向へドラッグする場合は十字形のポインタに写真の端が追従してくれるので見た目に分かりやすいのですが、ぜひ、斜めのドラッグに慣れてください。
最初に掲載した事例のように写真を横長あるいは正方形に近い形で貼り付けるためには写真を拡大縮小した上で余分な部分を切り取る必要が出てきます。余分なところを切り取ることをトリミングと言います。

次回はトリミングについて書きます。