|7| Guantare流デザイン2 余白、オブジェクト

|7| Guantare流デザイン2   余白、オブジェクト

余白の設定

最初に余白を決めます。

手紙、レポート、報告書、小説などは余白が広めで、雑誌、チラシ、ポスターなどは狭めになります。
文章は余白に合わせて配置します。
写真やイラストは余白に合わせるか余白なしで配置することもあります。

「レイアウト」から「ページ設定 > 余白 > ユーザー設定の余白」を選択するか「ページ設定」項目の右下のダイアログボックスをクリックします。

 

既定では上35mm、下、左右ともに30mmですが、上下左右ともに12mmにします。余白の設定画面では12mmと表示されますが、

 

リボンから「余白」をクリックすると上下左右ともに11.99mmと表示されます。これはWordが数字をmmからポイントに置き換えて計算し、mmに置き換えて表示するためで気にしないようにします。ちなみに1ポイントは1/72インチで、1インチは25.4mmですから25.4/72mmとなり割り切れない数字になるためです。

 

余白を決めたら、ガイドライン代わりの線を引きます。「挿入」から「図形、線」を選択し、「図形のスタイル」で青い線を選択します。シフトキーを押してから左上の余白を示す折れ線のあたりからほぼ垂直にドラッグして線を引きます。シフトキーを押していれば正確に垂直、水平、45度にしてくれます。位置は後で微調整します。線が太すぎたら「図形の枠線」から0.5ptを選んでください。
「文字列の折り返し」から「背面」にします。

グリッド線を表示させてもいいのですが、表示させるとオブジェクトを移動する時にグリッド線に吸着するので好きな位置に配置するのが難しくなります。矢印キーで移動させる時にもグリッド線に吸着してしまい微調整がうまく行きません。

 

引かれた線をコピー、貼り付けて右側に移動します。
両方の線を選択し、「図ツール、書式」の「配置」項目の右上のアイコンをクリックします。オブジェクトの配置ツールです。「上揃え」を選択すると2本の線の高さが揃います。便利な機能なので覚えてください。

 

縦の線と同じように横の線を引きます。シフトキーを押しながらほぼ水平にドラッグします。「文字列の折り返し」も「背面」です。コピー、貼り付けて下の方向に移動し、「オブジェクトの配置」で左揃えにします。

 

500%に拡大して線の位置を微調整します。ドラッグでうまくいかない時は、線を選択した状態で上下左右の矢印キーを押すことで移動できます。
ただし、↑キーを10回押して上に移動して、↓キーを10回押して下に戻しても元の位置にはなりません。ワードの癖なので気にしないようにします。
WordではIllustratorのような正確さは求められません。すべてをほどほどにと考えましょう。
矢印キーでのオブジェクトの移動距離はズームの拡大率によって異なります。50%など縮小表示されている時は距離が大きく、500%など拡大表示されている時は小さくなります。移動距離が一定でないところはIllustratorと異なります。

 

Wordではオブジェクトを一覧表示することができます。
リボンの「図ツール、書式」の「配置」項目の「オブジェクトの選択と表示」をクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。Illustratorのレイヤー機能に似ています。オブジェクトは作成された順に下から上の順に並びます。

 

リストでオブジェクト名をクリックして選択し、もう一度クリックすると名称を変更することができます。ダブルクリックとはちょっと違う感覚です。また、リストでオブジェクトをクリックするとWordに配置されたオブジェクトが選択された状態になります。コントロールキーを押しながらオブジェクトをクリックすると複数のオブジェクトを選択できます。

 

複数のオブジェクトをグループにすることができます。
複数のオブジェクトを選択し、「図ツール、書式」配置項目の右側の上から2番目のアイコンがグループ化ツールです。

グループ名称も編集できます。オブジェクト名称の変更と同じように操作します。
グループ名の右側の「目」のアイコンをクリックするとそのグループのオブジェクトが非表示になります。もう一度クリックすると表示されます。
オブジェクトもそれぞれ表示・非表示を選択できます。