奥さんの展示台1
7〜8年前に奥さんがグループ展に出品するときに展示台がないから作ってと頼まれました。会場は横浜の赤レンガ倉庫。とても広い空間に11人の作家たちがそれぞれのブースを構えるというもの。壁から離れたエリアをもらって展示することになりました。
会場に運び込むためには車に載せなければなりません。当時はスバルのアウトバックに乗っていたので後ろのシートを倒しても奥行き2m、高さ80cmぐらい、リアゲートは傾斜しているので大きな物は載せられません。頭を絞って車に載るサイズのパーツでできるだけ大きくなる組み立て式の展示台を考えました。
5枚の天板を2本の支柱とそれぞれの脚で支えるというもの。天板は60cm×1.7mが1枚、60cm×1.5mが4枚。天板と支柱、脚が5本、天板を支えるフレームが5個、全てをボルトで固定するようにして車に載せることができました。脚はパインの集成材、フレームは針葉樹の板、天板は15mm厚のランバーコア材に布貼りしてます。天板の高さは3パターンで展示に変化を持たせると同時に、支柱に固定するときの天板の干渉を防いでいます。ただ、荷物はこれだけではなく出品する作品を入れた段ボール箱が沢山あって結局、赤帽さんにお願いすることになってしまいました。赤帽さんは軽トラック、高さは十分でしたが奥行きは2mなさそうだったので、組み立て式にしておいて正解です。
でも、他のギャラリーではこんなに大きな展示台を使えないので、1本の支柱から3方向に1.5mの天板をつける形に改良して今でも使っています。一番高い脚がなかったので新しく作りました。