象の親子2 お母さん象

象の親子2 お母さん象

お母さん象の制作です。仔象の時と同じで作ることに夢中で写真が少ないです。

今回は後輪軸の穴あけと後輪が胴体に接触しないようスペーサーをつくるシーンです。

仔象の前輪は楕円形で前輪が1回転すると胴体が左右に2回揺れるという構造でしたが、お母さん象は正円の中心に車軸を接合するのではなく、3mmづつ偏心して接合する構造です。こうすることで前輪が1回転する間に胴体が1回揺れて仔象よりゆったりした感じになります。

胴体が左右に揺れると後輪も揺れにつれて片方が地面から離れてしまいます。いつでも地面に接していられるように後輪の軸受け穴を上下にラッパ状に広げる必要があります。ヤスリを使って少しずつ削るのですが、中心付近が広がらないようにしなければなりません。仔象を作った時も同じですが、ここの部分の加工には悪戦苦闘してしまいました。

 

後輪の車軸が傾く様子です。前輪、後輪を仮組みして胴体が左右に傾くかどうか確認しています。胴体の右側にある定規はスコヤと呼ばれる直角を測る道具です。

 

胴体が傾いた時に後輪の縁と接触しないようスペーサーを作ることにしました。薄い板に大きな穴をあけようとすると板が割れやすいので2cmぐらいの木片に穴をあけてから加工しています。穴の周囲が均等な厚さになるようヤスリで丸くしていきます。

2つの穴の周囲半分づつを丸くしたら、切り離します。最初からパーツを2個にすると1個の大きさが小さすぎて抑えが効かず加工しにくいからです。

 

2個に切り離したパーツの加工できていない半周を少しづつ削って丸くします。

 

後輪に接着した状態です。1mm厚の塩ビ板2枚を両面テープで貼り合わせて後輪とノコギリの間に挟み、周囲から少しづつ切っていきます。赤く写っているものが塩ビ板です。

リング状の周囲に切り込みが入った状態です。もう少しで2mm厚のスペーサーが完成です。

この後、塗装して組み立てました。

親子が完成しました。

今は、私が教員時代に関わっていた親子広場で子どもたちに可愛がられています。