|21|タブ 2 複雑な設定

|21|タブ 2 複雑な設定

今回は前回より複雑なタブ設定をしてみます。ルーラーを使った設定になりますのでルーラーを表示する必要があります。

ルーラーとマーカー

画面キャプチャ:複雑なタブ設定の例

上の例はウォーキングやサイクリングの行程表で、タブは左揃え、小数点揃え、中央揃え、右揃えの4種類、タブリーダーは使用しないところとドットの下線を使っているところがあります。フォントの大きさは10ptを基本にし距離は9ptとやや小さめにしてあります。

ルーラーでのタブ設定

画面キャプチャ:左揃え、小数点揃え、中央揃え、右揃えの例

事例はタブ設定ダイアログではなく、ルーラー上でタブマーカーを挿入してからドラッグしてタブ位置を設定してあります。

タブマーカー

画面キャプチャ:タブセレクタ内のタブマーカーのアイコン

タブセレクター(ルーラー左上の小さな四角)の中をクリックすると順番に5種類のタブマーカーと2種類のインデントマーカーが表示されます。

  • 左揃えタブ テキスト列の左端をタブ位置に合わせる。
  • 中央揃えタブ テキスト列の中央をタブ位置に合わせる。
  • 右揃えタブ テキスト列の右端をタブ位置に合わせる。
  • 小数点揃えタブ 数字の中の小数点を、小数点がない場合は数字の右端をタブ位置に合わせる。

その他のマーカー

4種類のタブマーカー 以外にも縦棒揃えタブ、インデントマーカーがありますが、タブを設定するためのものではありません。

画面キャプチャ:縦棒揃えタブの例

縦棒揃えタブは文字列をタブ位置に合わせる機能ではなく、タブ位置に縦棒を表示させる機能で区切りなどに利用されます。他のタブとは関係なく選択された段落すべてで同じ位置に縦線を引く感じになります。

画面キャプチャ:インデントマーカーの説明

インデントマーカーは1行目インデント、ぶら下げインデントの2種類あります。ルーラー内にあるインデントマーカーと同じ機能ですが、上向きのマーカーがルーラー内で下向きの「1行目のインデント」で、下向きのマーカーがルーラー内で上向きの「ぶら下げインデント」になります。

同じ形のアイコンなのに向きが逆なので注意が必要です。

タブ設定の順序

設定の順序としては文字を打つ前にタブ設定しておく方法もありますし、1行目(1段落目)を入力し、タブ設定してから改行で次の行にタブ設定を継承していく方法もありますが、それぞれの文字数が異なるので予想が難しくなります。また文字数によっては次の次のタブ位置まで送られ、タブ記号も表示されなくなることもあります。

最初にすべての文字を入力して、必要な位置にタブを挿入し、あとでタブ設定することをお勧めします。

画面キャプチャ:タブ挿入前のテキスト

まず、文字を入力し、フォント、大きさを決めておきます。

タブの挿入

画面キャプチャ:タブ挿入の例

必要な位置でタブキーを押してタブを挿入していきます。

画面キャプチャ:マーカーを挿入する前の揃っていない例

タブを挿入しているときは既定値の4字ごとに送られるので位置が揃わないことの方が多いですが、タブマーカーを使うと揃っていくので気にせず挿入していきます。タブの挿入は左から右への順番にします。

画面キャプチャ:タブ記号の確認、タブ記号の表示非表示ボタン

文字数によっては通常の文字送りより左に寄ることもあります。僅かにタブ記号が見えていますので、余計なタブを挿入しないように注意深く入力するようにします。また、タブ記号は必ず表示させておいてください。

この時に次の行に送られる段落があるかもしれませんが、気にしないようにします。

マーカーの挿入

画面キャプチャ:タブ設定のための段落の選択

いよいよタブ設定をしていくわけですが、大切なことはタブ設定する段落をすべて選択しておくことです。

画面キャプチャ:左揃えマーカーの挿入例

タブ設定は一番左側のタブから設定していきます。タブセレクターで左揃えタブが表示されるまでクリックします。表示されたらそのままの状態でルーラー内の必要な位置をクリックします。出発地が左に揃います。

画面キャプチャ:小数点揃えの挿入例

同じようにタブセレクタをクリックして小数点揃えタブを表示させ、ルーラー内の必要な位置でクリックします。距離の表記が小数点の位置に揃います。

画面キャプチャ:中央揃え、右揃えの挿入例

セレクタータブで中央揃えを表示させ、ルーラー内でクリックします。
同じように小数点揃えタブ、右揃えタブの挿入を続けます。

タブ設定を削除するにはルーラー内のタブマーカーを下方向か上方向にドラッグします。複数のタブ設定を削除するときは右から左へ削除するのが良いでしょう。

タブリーダー

画面キャプチャ:タブリーダーなしのダイアログでの設定

タブリーダーを設定するにはタブ設定ダイアログを表示させなければなりません。メニューの事例では段落ダイアログからタブ設定ダイアログを表示させていましたが、ルーラー内のいずれかのタブマーカーをダブルクリックすることでタブ設定ダイアログを表示させることができます。

タブ設定ダイアログでは複数のタブ設定がリストで表示されます。

最初の文字列のコース名称と2番目の文字列の出発地との間にはタブリーダーを設定しませんので、一番上のリストを選択し、リーダーの項目が「なし」のまま設定ボタンをクリックします。

画面キャプチャ:タブリーダーを設定する時の例

出発地と次の文字列の距離との間にはドットの下線を入れたいので、リストの2番目を選択肢、リーダーの項目で(2)のドットの下線にチェックを入れ「設定」ボタンをクリックします。
以降のリーダーも同じように設定し、その都度「設定」ボタンをクリックします。

すべての設定が終了したら「OK」ボタンをクリックします。

最後に全体のバランスを見ながら、ルーラー内のタブマーカーをドラッグして微調整します。マーカーをクリックする前にAltキーを押してドラッグすると微調整できます。

必ず、すべての段落が選択されているかどうか確認してください。

タブ設定に失敗した時には

画面キャプチャ:ダイアログでのタブ設定クリア

Wordに限らず、タブはとても便利な機能ですが、慣れないと難しい機能です。お手上げ状態になったら、しばらく休憩して気分転換してから、タブ設定ダイアログで「すべてクリア」をクリックして最初からやり直すのが最善の方法だと思います。クリアする時も全ての段落を選択しておく必要があります。